校内研修として、医療法人泉心会 泉保養院の公認臨床心理士である深澤国之氏をお招きし、生徒の適切な指導と支援の在り方について学びを深めました。
研修では、まず深澤氏に1年生の職業の授業、そして2・3年生の選択音楽、選択美術の授業をご見学いただきました。その後、各学年で生徒の様子について懇談する時間を設け、日頃の生徒たちの頑張りや、指導・支援に関する課題などについて、専門家の視点から貴重なご意見をいただくことができました。
また、講演では、「narrativeから考える不登校支援」というテーマで、学校、家庭、そして生徒本人を取り巻く相互関係の理解の重要性や、学校としてできる具体的な支援についてお話しいただきました。特に、課題を生徒本人から切り離して考える「外在化」や、生徒の持つ強みや資源を積極的に活用する「ユーティライゼーション」といった考え方は、今後の生徒支援に活かせる大変示唆に富んだ内容でした。
今回の研修を通して、生徒一人ひとりの背景や物語(narrative)をより深く理解し、それぞれの生徒に寄り添った支援を行っていくことの大切さを改めて感じました。学んだことを日々の指導に活かしていきたいと思います。
「1年 職業」


「2・3年 選択 音楽」


「2・3年 選択 美術」


「講演」

福島県ビルメンテナンス協会所属のトーホク装美株式会社 卜部様を講師にお迎えし、作業技能大会(ビルクリーニング部門)に向けた実技指導をしていただきました。卜部様からは、ビルクリーニングにおいて「メリハリをつけた清掃」が非常に重要であること、そして基本となる清掃用具の正しい取扱い方について、実際に手本を見せながら丁寧に教えていただきました。
生徒たちは、プロの技を間近で見ることができ、熱心に聞いたり質問したりと、真剣な表情で取り組んでいました。今回の貴重な学びを活かし、大会に向けてさらに練習に励んでくれることと思います。

磐崎中学校特別支援学級の皆さんが、勿来高校とくぼた校へ学校見学に来校されました。
職業(作業)体験では、製作班、工芸班、ビルクリーニング班に分かれ、実際の作業学習を体験してもらいました。くぼた校の生徒たちが中学生に作業手順などを丁寧に教えており、日頃の作業学習で身につけた知識や技術を、分かりやすく伝えようと努める姿が見られました。中学生の皆さんが真剣に取り組んでくれたおかげで、くぼた校の生徒も、普段以上に活気ある体験となりました。
最後に設けられた質疑応答の時間では、本校の生徒会役員の生徒が、磐崎中学校の皆さんからの質問に一つ一つ丁寧に回答しました。学校生活のことや、高等部での学習内容、行事のことなど、具体的な質問にも分かりやすく答える姿は、頼もしく、また、磐崎中学校の皆さんにとっても、より高等部を身近に感じてもらう良い機会になったことと思います。
「ビルクリーニング」


「工芸班」


「製作班」

「質疑応答」

勿来高校と、くぼた校の2年生が「未来の福島県知事選挙」に参加しました。未来の福島県知事選挙は、選挙管理委員会と学校が連携して実施する選挙体験授業です。
「政見放送」では、大学生が候補者役となり、福島県に必要な政策を考え、政見放送を通じてその政策を訴えました。生徒たちは、「どのようなことをしたいのか」「どんな福島県にしたいのか」といった候補者の考えに触れました。
「投票」では、実際の選挙で使用されている記載台や投票箱などを用いて、本物の選挙に近い形で投票を行いました。生徒たちは、投票用紙に自分の意思を書き込む貴重な体験をしました。
「開票・結果発表」では、自分たちが投じた一票がどのように集計されるのかを見学し、開票結果が発表される瞬間を共有しました。
今回の選挙体験は、社会の仕組みを知るだけでなく、自分たちの住む福島県の未来について深く考える、貴重な機会となりました。在学中に18歳になり、実際の選挙で投票できるようになる生徒もいます。今回の授業で学んだ「選挙の仕組み」や「一票の重み」を忘れずに、自分たちの意思を投票という形で示してほしいと願っています。


7月30日(水)に開催される第13回特別支援学校作業技能大会に向けて、練習に励んでいます。今回は、3回目となる練習の様子をお伝えします。
「PCデータ入力」:昨年度に引き続き、エントリーしている種目です。昨年の経験がある分、キーボードを打つ指の動きはスムーズになり、自信も感じられます。今年も、与えられた情報を正確に、そして素早く入力する練習を重ねています。特に、数字や記号の入力、そして間違いがないかを確認する見直し作業に力を入れています。昨年の課題を克服しようと、集中力を高め、一文字一文字丁寧かつ、テンポよく取り組む姿は真剣そのものです。
「ビルクリーニング」:実際の清掃道具を使い、床の掃き方や拭き方、窓の磨き方など、専門的な技術を学んでいます。清掃の基本である「ホウキとチリトリの使い方」、「ダスタークロスの使い方」等、一つひとつ丁寧に確認しながら練習しています。特に、隅々まできれいにする観察力と、効率よく作業を進めるための段取り力が求められるため、何度も繰り返し根気強く練習に取り組んでいます。繰り返し練習を積み重ねることで、手際よく、きれいに仕上げることができることが増えてきました。
「店舗(品出し)」:流通・サービス分野の基本となる店舗(品出し)では、品物を指定された場所に正確に、そしてきれいに並べる練習をしています。商品の種類や向きを素早く判断し、お客様が見やすいように、手に取りやすいように陳列する工夫が求められます。本番さながらに、しっかりと練習に取り組んでいます。
どの種目においても、生徒たちは自身の課題と向き合い、積極的に練習に取り組んでいます。保護者の皆様におかれましても、引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします。
「PCデータ入力」

「ビルクリーニング」

「店舗(品出し)」

1学期もいよいよ終わりに近づき、各学年でそれぞれの学習や活動の締めくくりを行いました。生徒たちはこの1学期、たくさんのことに挑戦し、大きく成長しました。
1学年:1学期納会に向けたレクリエーションの準備にしっかりと取り組みました。企画から準備、練習まで、協力し合いながら進める姿は、入学当初と比べて見違えるほど頼もしくなりました。
2学年:2学年の生徒たちは、校外学習のプレゼンテーション作りに取り組んでいます。グループごとにテーマを決め、調べ学習を行い、発表資料を作成する中で、主体的に学ぶ姿勢が育っています。また、1学期の振り返りも行い、この3ヶ月間の自分の成長や課題をじっくりと見つめ直す良い機会となりました。
3学年:3学年の生徒たちは、「話し合いと駆け引きのゲーム活動」を通して、コミュニケーション能力や思考力を養いました。このゲーム活動では、相手の表情や言葉から真意を読み取ったり、自分の意見を論理的に伝えたりする力が求められます。卒業後の社会生活を見据え、他者との円滑なコミュニケーションを図る力を身につける良い機会となりました。笑顔と真剣な表情が入り混じる、充実した時間でした。
「1学年」



「2学年」


「3学年」

「前期産業現場等における実習フィードバック会」及び「作業技能大会実技見学」を実施しました。この会では、生徒一人ひとりが、実習で得られた成果や今後の課題について発表しました。
生徒たちは、実習先での具体的な仕事内容や、職場で感じたことなどを、自分の言葉で伝えました。今回、生徒たちが実習を行った事業所は、企業14か所、A型事業所2か所、B型事業所5か所、生活介護1か所と多岐にわたりました。それぞれの実習先で、生徒たちは働くことの楽しさや難しさ、社会の一員としての責任など、多くのことを肌で感じてきたようです。
また、フィードバック会の後には、特別支援学校作業技能大会に出場する生徒たちの実技見学を行いました。「PCデータ入力」、「ビルクリーニング」、「店舗(品出し)」といった種目の練習風景を見学し、真剣な表情で取り組む先輩たちの姿に、生徒たちは大きな刺激を受けていました。
フィードバック会と技能大会の見学は、生徒たちが自身の成長を実感し、将来の進路に向けて具体的な目標を持つための、大変貴重な機会となりました。今回の経験を活かし、生徒たちが社会で活躍できるよう、今後も支援を続けてまいります。
「フィードバック会」





「作業技能大会実技見学」



福島県警察少年サポートセンター 少年警察補導員 加藤氏をお招きして、「スマートフォン・携帯安全教室」を実施しました。私たちの身近で起こりうるスマートフォンや携帯電話にまつわるトラブル、特にSNSに関する問題に焦点を当てて学びました。加藤氏からは、「安易な個人情報の投稿」が思わぬトラブルに繋がることや、「インターネット上での言葉遣い」が相手を傷つけてしまうこと、また、「知らない人とのやり取り」が危険な状況を引き起こす可能性など、事例を具体的に挙げていただき、生徒たちはメモを取りながら、真剣な表情で話を聞いていました。今回の学習を通して、スマートフォンや携帯電話が便利である一方で、使い方を間違えると大きな危険が潜んでいることを改めて認識しました。自分自身を守るため、そして周りの人を傷つけないためにも、正しいマナーとルールを守って利用していくことの大切さを学ぶ貴重な機会となりました。ご家庭でも、ぜひスマートフォンや携帯電話の使い方について、お子さんと話し合ってみていただければと思います。




「1年 社会」私たちの住む「いわき市」について、その「今と昔」を学ぶ学習を進めています。いわき市の変化を知る手がかりとして、今日は、スパリゾートハワイアンズを例に挙げ、グループごとに調べ学習を行いました。生徒たちは、古い写真や現在の写真などを見比べながら、「昔は、ハワイアンセンターだったんだね」等、昔はどのような様子だったのか、そして現在どのように発展してきたのかを、確認し合う姿が見られました。身近な地域の歴史や文化に触れることで、いわき市への理解を深めることができたようです。


「2年 数学」 図形に関する学習を2つのグループに分かれて授業を進めています。一つのグループは、「三角形と角」をテーマに、コンパスと三角定規を使った作図に挑戦しました。生徒たちは、集中して道具を操作し、様々な角度や形の三角形を丁寧に作図していました。正確な線が引けるようになるにつれて、「できた!」と達成感を味わう声も聞かれました。もう一つのグループは、「円」に焦点を当て、円周や直径といった円の基本的な要素を学びながら、コンパスを使って大きさの異なる円の作図に取り組みました。


「2年 音楽」 校歌を歌う練習では、少しずつ声に出して歌えるようになってきました。また、「はらぺこあおむし」の歌では、曲に合わせてパネルシアターを動かしながら表現することができました。

「3年 保健体育」緊急時に命を救うために必要な「心肺蘇生法」について学習しました。今回は特に、心臓が止まってしまった方に対して行う「胸骨圧迫」の練習に重点を置きました。練習用の人形を使い、正しい位置と速さ、そして深さで胸を圧迫する方法を繰り返し練習しました。生徒たちは、最初は戸惑いながらも、真剣な表情で一生懸命に取り組んでいました。「けっこう力がいる。」「圧迫して骨が折れないの?。」といった声も聞かれ、命を救うことの大変さと大切さを実感したようでした。万が一の時に「自分に何ができるか」を具体的に考える良い機会となりました。知識としてだけでなく、実際に体を動かして練習することで、いざという時に行動できる自信にも繋がったことと思います。
